イギリス英語とアメリカ英語の違い
今回は「イギリス英語とアメリカ英語の違い」を題材に記事を書いていこうと思います。
英語を勉強しようと思いたった後に、最初に「どんな英語を勉強しようか」と僕は思いました。
実際、アメリカ英語、イギリス英語以外にもオーストラリア英語、ロサンゼルス英語など、英語といってもたくさんの種類があります。
とは言っても、基本的に、
日本人の大半は「アメリカ英語」か「イギリス英語」のどちらかを最初に勉強します。なので、
今回はイギリス英語とアメリカ英語にフォーカスして記事を書いていきます。
少しでも、英語を勉強しようと思うあなたの助けになれればと思います。
では、最初に歴史について書いていきます。
英語の歴史
イギリス英語とアメリカ英語の違いを考える上で、
英語という言語の歴史を知っていた方が理解がしやすくなります。
「英語」はもともと、古英語。中英語、近代英語という大きな流れをたどってきているのですが、
現在使用されている「英語」の原型が作られたのが、14~16世紀、イタリアから始まり西ヨーロッパで展開された文化の時代である、ルネサンス期です。
英語の言語の歴史を振り返ると、戦争と植民地の歴史に大きく影響されていることはすぐに
理解できるでしょう。アメリカ英語元々はイギリスの移民は使用していたイギリス英語です。
しかし、イギリスとアメリカ独自に英語が進化していき、現在のいわゆる「イギリス英語」と
「アメリカ英語」になっています。
現在の「アメリカ英語」は、多くのヒスパニック系(スペイン語話者)の移民により、今もなお変化していっています。スペイン語に似た発音の英語が使われていたりと、「アメリカ英語」と簡単に一言で定義できないのが本音です。
日本では基本的には「アメリカ英語」の発音、アクセントを学習します。その背景としては、
日本がアメリカに戦争で敗れ、アメリカの統治下にあったことが考えられます。
何ので、比較的、日本人は「アメリカ英語」の方が聞きなれています。
次に英単語の違いについて話していきます。
イギリス英語とアメリカ英語では、使用されている英単語が違う場合が何種類もあります。
どちらも使用されている単語もありますが、国によって意味が違ってくるなどの例外もありますので、注意してください。
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
エレベーター |
lift |
elevator |
地下鉄 |
tube underground |
|
ゴミ |
rubbish |
trash |
トイレ |
lavatory |
toilet |
薬局 |
pharmacy |
drug store |
ガソリン |
petrol |
gas |
スニーカー |
trainer(s) |
sneaker(s) |
名字 |
surname |
last name |
携帯電話 |
mobile phone |
cell phone |
セーター |
jumper |
sweater |
1階(建物) |
ground floor (イギリスでは、first floorは2階) |
first floor |
サッカー |
football |
soccer |
上記のようにかなりの数の英語が違っています。
基本的に日本においてある参考書は「アメリカ英語」で記載されているので、
「イギリス英語」を勉強したいという人は少し苦労するかもしれません。
では次にアメリカ英語とイギリス英語の使い方の違いについて話していきます。
シチュエーション1:サングラスをなくして、先週見つけた場合
「米、英」 I lost my sunglasses but I found them last week.
「サングラスを無くして先週見つけました」
このシチュエーションの場合、アメリカ英語もイギリス英語も同じ言い方をします。
ところがもう1つのシチュエーションの場合、アメリカ英語とイギリス英語で言い方が違ってきます。
シチュエーション2:サングラスを無くして、まだ見つけていない場合
「米」 I lost my sunglasses, and I haven’t found them yet.
「サングラスを無くして、まだ見つけていません」
「英」 I have lost my sunglasses.
「サングラスを無くしました」
アメリカ英語はシチュエーション1と2で同じ言い方をするため、
“I fond them last week(先週見つけました)”やI haven’t found them yet.(まだ見つけていません)“など一言付け加えないと聞き手はサングラスは見つかったのか、未だに見つかっていないのか分かりません。
ところがイギリス英語の場合は過去形と現在完了形を使い分けているため、一言付けくわえる必要がありません。
では、アメリカで、現在完了形を使わないか?というとそんな事はありません。アメリカ英語は現在完了形より過去形が好んで使われるのに対して、イギリス英語は逆に現在完了形が好んで使われる程度です。
では、次にアメリカ英語とイギリス英語のスペルの違いについて話していきます。
実際イギリス英語とアメリカ英語では、スペルの違う単語が出てきます。
パソコンで英語を入力する時も、イギリス英語かアメリカ英語どちらに言語設定しているかで、自動修正が決定されるので、スペルはどちらかに統一した方がいいでしょう。
~er/reの違い
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
真ん中 |
centre |
center |
劇場 |
theatre |
theater |
ファイバー |
fibre |
fiber |
リッター(重さの単位) |
litre |
liter |
~yes/yezの語尾の違い
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
分析する |
analyse |
analyze |
麻痺させる |
paralyse |
paralyze |
~ourの単語で最後の「our」の音節にアクセントが無ければ、アメリカ英語のスペルは「u」
を抜きます。
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
色 |
colour |
color |
味 |
flavour |
flavor |
ユーモア |
humour |
humor |
~ce/seの語尾の違い
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
ライセンス |
licence |
license |
練習 |
practice |
practice |
違反、反則 |
offence |
offense |
~og/ogueの語尾の違い
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
対話 |
dialogue |
dialog |
アナログ |
analogue |
analog |
カタログ |
catalogue |
catalog |
イギリス英語では「I」で終わる単語は過去形は名詞になると、もう一つの「I」が入ります。
日本語 |
イギリス英語 |
アメリカ英語 |
旅行者 |
traveller |
traveler |
カウンセラー |
counsellor |
counselor |
キャンセルした |
cancelled |
canceled |
まとめ
イギリス英語とアメリカ英語の違いは分かって頂けたでしょうか。
実際僕、個人の見解としては「アメリカ英語」の方が勉強しやすいと思います。
基本的に洋画もアメリカ英語が基本ですし、触れる機会がアメリカ英語の方が、圧倒的に多いからです。しかし、あくまで個人の意見です。
どちらの英語を勉強するかは個人の目的、目標によっても違いますし、
イギリス英語の方が簡単という事も全くないです。
英語を勉強するにあたり、どの英語を勉強しようかという悩みがある人は
どちらの英語が良いのか決めるのではなく、どちらの使い方が自分に合っているのかという事を考えて使って欲しいと思います。