英語を話せるようになるためには文法を習得する必要があるか
今回は英語を話すにあたり英文法を習得する必要があるのか?
という事を題材に話していきたいと思います。
今まで義務教育で英語を勉強してきてきた人なら間違いなく文法を必要だと思うと思います。
僕もつい最近までは文法を勉強しないとTOEICの点数も英会話もできないと思っていました。しかし、それは誤りでした。
驚くことに、文法は勉強するべきではないんです。
「文法を勉強しないで、本当に英語をマスターできるの?」と思った方は、以下の事を考えてみてください。
1、あなたは日本語の文法をどれほど知っていますか?
2、あなたは日本語の文法を何時間勉強しましたか?
3、日本語の会話で、いちいち文法を頭に思い浮かべますか?
専門家でもない限り、ほとんどの人が日本語の文法を知らないはずです。
しかし、それでもあなたは日本語をマスターしていますよね。
これは、英語についても同じことなんです。
英語を話すためには文法よりももっと大切なことがあります。
それは、「語順感覚」です。
この語順感覚を身に付けるためには、「違和感」を身に付けることです。
例えば、
1,I want to speak English
2,I want to English speak
日本語に訳すと「私は英語を話したい」になりますが、この2つの例文から何か違和感を覚えるはずです。
少しでも英語を勉強してきた人なら分かると思いますが、2の「speak English」の語順が違います。
文法で大切なのは、この「違和感」なのです。
この語順感覚を身に付けることが、本来の英会話として、英語が話せるようになるための
文法的役割です。
ではこの語順というのはどのような構成になっているかというと、
以下の3つで構成されています。
S:subject(主語)-私は
O:object(目的語)-ペンを
V:verb(動詞)-持っています
私は ペンを 持っています
S O V
日本語はSOVという語順で表現されます。これが、日本語の文系です。
例えば日本語の他にインド語、韓国語、チベット語などがSOV型です。たまに独学で韓国語を話せるようになる人を見かけますが、これは韓国語が日本語と同じSOV型だから簡単に習得できるのです。
しかし、英語は日本語と同じ文系ではありません。
I have a pen
S V O
つまり、英語はSVOという文系になります。英語の他には中国語、フランス語、スペイン語などもSVO型です。
中国人がなぜ、英語を話せる人が多いかといったら、文系が同じで習得しやすいからなのですね。
このSVO型とSOV型が違うという事は文章の中で重要な情報が入っている場所が違っています。
大事な情報とは主語と動詞です。
この2つさえ分かれば何となく相手が伝えたい情報が分かります。
SOV型の日本語だと、動詞が文章の最後にくるので、文末の方を無意識に集中して聞きます。
しかし、SVO型の英語だと、動詞が名詞のあとに来るので、初めのSVを意識しないといけないのです。
なので、英語が話せるようになるためには、文章の最初の方を集中する癖をつけなくてはなりません。
しかし、このSVが聞き取れるようになれば、
確実にあなたの会話力は飛躍的に上がります。
更に、先ほども述べた「語順感覚」さえ身につけばさらに飛躍的に会話力を上げることが出来ます。また、この語順感覚せえあれば、文法を勉強する必要は無いです。
では、TOEICでは文法問題でるけどこの語順感覚がしっかりできていればできるの?
と思う方がいるかもしれません。
答えは、TOEICでも文法の知識は不要です。
なぜなら、ネイティブがTOEICを解いたら満点取れます。
しかし、彼らは文法なんて知りません。僕たち日本人のネイティブと一緒で文法の事なんか覚えていないのです。
それでも満点が取れる。
それは、何度も言うように「語順感覚」なんです。
大事なことなのでもう一度言うと、この語順感覚を身に付けられれば、確実にあなたの英語力は飛躍します。
是非この語順感覚を身に付けられるように勉強に取り組んでもらえたら幸いです。